その後、私たちはおねしょで濡れたおむつの処理を終えて、シャワーで染み付いたおしっこを洗い流した。そして、お出かけ用の服装に着替えた。

「さなちゃん、今日は学校無いよ?どうするの?」

「ん?今日はおむつ買いに行くよー」

「え!?本当!?」

私はにっこりと笑いながら頷いた。

「おむつを買いに行く」

と言うと、途端に夏子ちゃんの顔が笑顔になるのをこの目でしっかりと焼き付けた。



「やっぱりあの子は、心からおむつが好きな子なんだなぁ」



ということが、彼女の顔から分かる。私はもう、彼女と仲直りをするつもりでいる。この機会にお互いの仲直りムードが一層高まればいいなと思う限りだ。

「でも、あの時私・・・」

「まだそのことでためらってたの?なっちゃん。私はもう、そんなこと、きれいさっぱり忘れちゃったよ♪さ、一緒におむつ見に行かない?嫌だったら買わずに帰ればいいからさ」

「さなちゃん、私、絶対おむつ買うよ!私は本当におむつが好きだし、今朝も一緒におねしょしちゃったし、私なんかおもらしまでしちゃったし・・・」

おむつが好きだということははっきりと強めに言ったが、おねしょとおもらしの件でなぜか弱気になってしまった夏子ちゃん。

しまいには何を言っているかどうかも分からないような声を出して、もじもじとしている。そんな夏子ちゃんを見ていると、なぜか心がほっこりする。



「やっぱり夏子ちゃんも、『好き』と『恥ずかしい』の間で心が揺れてるんだな」



と。私が初めておむつに興味を示した時も、全く同じ心境だった。

ここを突破すれば、もうおむつを穿くことに対してはだんだんと恥じらいを感じなくなってくる。いわば、『おむつ好きの登竜門』といったところか。

「でも・・・、あのころと違って、今朝のおねしょとおもらしは、何だかすごく気持ちよかった!

恥ずかしいおもらしだけじゃなくて、抱き締められてるような優しいおもらしもあるなんて、私は全然知らなかった!

だからさなちゃんお願い!私と一緒におむつ穿こ!」

「ふふっ、なっちゃんは正直者ね♪じゃあ決まり!一緒におむつ買いに行こっか!」

「うん!」



夏子ちゃんを連れて、向かった先は行きつけのドラッグストア。私たちは迷わず奥のおむつコーナーを目指す。

するとそこには、様々なブランド、サイズの紙おむつたちが、ずらりと勢ぞろいしていた。

ここのドラッグストアの売りは品ぞろえの豊富さもあるが、それだけではない。すべての種類の商品が割安で販売されているのだ。

「すごいなぁ、ここ。広いし、いっぱい売ってるし、安いし。あっ!このおむついいかも~♪」

そう言って夏子ちゃんが手に取ったものは、なんとパンパースだった。