そしていよいよ、待ちに待ったおむつ遊びの時間となった。今回使うのはムーニーSBとパンパース。

パンパースはそのままでは使えないので、サイドを破ってパッドとして使う。

ムーニーSBをひとまず足に通しておき、パッド状態のパンパースを両手で押さえ、相方にムーニーSBを引き上げてもらう。1人遊びでは困難な遊び方だ。

私と夏子ちゃんの息の合った連係プレーによって、私のお股に、久々のムーニーSBと、初めてのパンパースが着けられた。

「ふわぁ・・・。これ、すごく気持ちいい♪モコモコで、ふわふわで、もう何て言えばいいか分かんないよぉ!」

「ホントだぁ。さなちゃんのお尻、濡れてないのにすっごいモコモコだよぉ!」

「じゃあ今度はなっちゃんにも着けてあげる♪」

そして今度は、私がムーニーSBを引き上げてあげた。

「ふわぁ・・・、モコモコだぁ♪」

「でしょ?おしっこしてないのに、こんなにモコモコになってるのって、なんかおもしろいよね♪」

「うん♪」

お互いにおむつを穿くと、今度はコーヒーを飲みながらゆったりとテレビを見た。

高校までは家にケーブルテレビが引かれていたため、様々な番組を見ることができたが、この家にはそんなものは引かれていない。見ているのは地デジの番組である。

しかし、地デジの番組を見ている方が、かえって今の流行を敏感にとらえられるという利点もある。

ケーブルテレビの番組は、昔流れていた番組の再放送がほとんどで、今では一切見られないものが映っていたりする。

しかも、古い言い回しの台詞も時々見られるため、俳優の言っていることが時々分からなかったりもする。

「いいなぁ、あの人。すごくおしゃれで、かっこいい!」

「ねぇ~」

普通のモデルさんの服装は、私たちにとって、ずっと憧れの的だった。そんな気持ちは今でも変わらない。

ただ、私はなぜか、大学入学というイベントを境に、おしゃれの眼差しがおかしな方向を向いてしまった。

それまでアウターの見た目を気にしていたのが、大学入学、下宿生活の開始を機にインナーに注目しだしてしまった。

ここで言う『インナー』はブラジャーやショーツといった布製のものではない。おむつだ。

おかしいとは思っていながらも、あのふわふわとしていて、何でも吸い込んでくれそうなボリュームのある吸収体にお股とお尻を包み込まれるという独特の感触は、いつまで経っても離れられそうにない。

「ねぇさなちゃん、私、おしっこしたくなってきたぁ・・・」

とうとう夏子ちゃんは尿意を催しだした。夏子ちゃんの言葉に反応すると同時に、私も尿意を催していることに気づいた。だが放尿をするのはまだ早い。

耐えられるだけ我慢してできるだけ多くのおしっこを蓄え、溜まってきたらたっぷりのおしっこをさらさらで真っ白なおむつの中に流し込むのだ。

尿意を催したら我慢せずにおもらしをしてしまう『逆トイレトレーニング』なるものとはやり方が根本的に異なるので、我慢できずにおもらしを繰り返す赤ん坊のような体と化すことは無いとされている。



とにかく、私はここでおもらしをしたら負けかなと思っている。