自宅に入ると、またも今まで見たことのない品物が置かれていた。だが、今回置かれたものは、今まで送りつけられたものの中で最も恥ずかしいものだった。

リビングに置かれた紙袋の中をのぞくと、四角くて白っぽい袋が2袋・・・。どうやら何かのパッケージのようだ。



「何だこいつは?」



パッケージを一つ取り出すと、いきなり大きな文字で書かれた商品名が現れた。俺は恐る恐る読み上げる。



「ムーニーパンツ スーパービッグ・・・?

え・・・。ムーニーって、あのおむつだよな?しかも女の子用と書いてあるし。何か知らねぇけど袋開いてるし・・・。



何で俺んちにおむつ置いたんだよ!俺は赤ん坊じゃねぇぞ!」



なぜ俺の家におむつを置いて行ったのかがよく分からなかった。通販で頼んでもいないし、第一俺はそんなものは必要ない。

しかも置いて行ったのは男の子用ではなく女の子用。俺のためのものではないことは明らかだ。

だが、俺はどうしても女の子用という表記が気になる。

別に俺は女の子用のものを使いたいと思っているわけではない。

ただ、俺の家に侵入しているヤツが女なので、ひょっとしたらそいつのものかもしれないと思ったのだ。



「たぶん、取りに来るだろうな。処分せずに置いとくか」