「警察だ!」



通報してからしばらくして、突然警官が駆けつけてきた。

俺は警察は通報したらサイレンを鳴り響かせてやってくるものだと思ってたから、無音でやって来るところを見たのは初めてだ。

警官の服装も、普通の制服ではなく、なぜかスーツにコートという刑事のような服装だ。



「お前ら、こんなところで何してるんだ?」



「うっせーな!サツがいちいち口挟むんじゃねぇよ!」



玄関前で警官と女子がやり取りをしている最中に、俺はすべてのブツを玄関に寄せる。

そして、ドアを開けた。



「お待たせしました。こちらが俺の家に送り付けられた品物になります」



ブツを見た警官の目の色が変わるのを、俺はしっかりとこの目で見た。

さっきまで俺が整理していたDVDを、警官が取り上げる。



「ん?こいつ、うちの署に誰かが出した遺失届に書いてあるヤツと同じ名前だ。品目もDVDだな」



どうやら、これを失くした本人が、警察署に遺失届を出して探していたようだ。

しかもこの3人組は高校生か中学生だと思われる。高校生はポルノビデオは買えないはずだ。