「分かった。もう怒らないから、正直に言いなさい」



警官は力を抜き、相手の発言を待つ。

取り巻きも警官の懐柔策を解決の糸口とみて、



「ねぇ、もう正直に話そう。もうこれ以上隠し通したって、何のいいことも無いから」



と、最後の説得にかかる。



「・・・近所の、おっさんの家から盗んだ」



ついに、女子は自らの犯行を自白した。



「あたしは、あの男がウザかった・・・」



「あの男が何をしたんだ?」



「あいつがあたしとすれ違うたびに、服装がなってないとか、女は真面目であるべきだとか・・・。

何で女だけが真面目じゃなきゃいけないのよ!

あたし以上にだらしねぇ男なんかいくらでもいるというのに!

だからあいつの家に侵入して、ヤツのあら探しをしたのさ」