警官はとても複雑そうな表情しか見せない。恐らく刑罰や学籍の取り扱いといったところで、悩んでいるのだろう。



「最後に聞きますが、あなたは何も盗まれませんでしたか?おむつを送り付けられて不快に思ったことはありますか?」



「そうですね。さすがにDVDを送り付けられたときは腹が立ちましたけど、おむつは不快に思ったことは一度もありませんね。

盗まれたものは何もないですね。ただただ、侵入するたびに何かものを送り付けられるだけでした」



警官の表情がさらに複雑そうなものになる。しばらく考えていたが、最後というだけに、これ以上質問をすることはなかった。



「とりあえず、被疑者のご両親を呼ぶね。連絡先が書かれたものはあるかな?」



彼女は自分の生徒手帳を取り出し、警官に見せた。



「ふむふむ。じゃあ今から呼ぶね。お父さんとお母さんの前で謝ってもらうからね。いい?」



彼女は無言で頷いた。