第二話からの続き
「ただいまー」
ちょっと塗装の剥げかけたアパートの戸を開け、聞いた予定では出かけちゃいないはずの家族に俺の帰りを伝える。
伝えちゃみたものの、返事が無かったりするのはまあ珍しくないな。
「うーん、オヤジもタチアナも返事しないってのは、またアレか」
家に上がってすぐの俺の部屋にランドセルを放り込むと、やっぱり人の気配がする居間を覗き込んだ。
「にゃぁあん、ぱぁぱ、ふぅぁ、ずんずんちてぇ!」
「よしよし、いいおねだりだ。ずんずんいくよー」
「にぃぃ、ぅにゃぅっ!だぁぅ……」
ジュプっ、ジュプっ、クチュ……
等と頭の悪い会話と効果音が聞こえてくる居間では、ご立派なチンコをズボンから引っ張り出したオヤジがタチアナとエッチしてるわけだ。
オヤジはタチアナのベビーベッドの柵を一方だけ開放して、T字に広げられた紙おむつの上にちっこい体を投げ出したタチアナに覆いかぶさっている。
タチアナはオレの妹で、二年前に生まれた。
金髪で青い目と、顔はオレに似てるみたいだけれども、実際に血の繋がった妹って話を聞いた事がある。
さて、彼女が初めてうちに来たときからずっと、オヤジはタチアナとのエッチに夢中な様子だ。
今ではちょっとは喋れる様になって、壁伝いに立って歩いたりもするけれど、大人のチンコをお腹が変形するまで入れられるなんて信じられないほどちっこい。
エロい事は置いといて、寝顔とか遊んでる時の笑顔なんてオレの妹ながら超可愛いぜ。
まあそんなにも可愛いので、大人のオヤジがエッチしたいとか思うのも、もしかしたら不思議じゃない事なのかなー。
……と思ってたが、子供の身でチンコも硬くならないオレには正直よくわからない。
オヤジは、かがみんと一緒にバウンティハンターって職業をやっている。
賞金首を捕まえたり、戦ったりするだけあって、筋肉だらけの体つきがマジで強そうだ。
茶髪のツンツン頭で、ファッションにも気をつけてるみたいだけど、実のところモヒカンにして鋲付き革ジャケット着せたらこれほど世紀末が似合いそうな人もいない。
そんなオヤジは見た目に反して、うちでの性格は全く怖くない。
台所にGとか出たら、対処できなくてオレに丸投げするみたいな感じで、オレが年下の世話を焼いている気分にすらなってくる。
家事は養ってもらってるオレの役目、ってのは承知してるからいいんだけれども、オヤジがだらしないのには拍車をかけるよなー。
「うっ、出すよ、タチアナ!」
「にゅぅっん、だぁ、きもちぃっ、にゃあっ!」
前後運動を早めていたオヤジの動きが止まり、タチアナの一番奥深くにチンコを打ち付ける。
ぽっこりした赤ちゃんのお腹がへその下あたりでチンコの形に浮き上がり、乱暴な震えがタチアナの中に精液が吐き出された事を伝えている。
「あっ、ゃぁあっ!!」
同時にタチアナがぎゅっと目をつぶると、おまたからチョロチョロと流れ出したおしっこが、刺さったままのオヤジのチンコを濡らしていった。
「た・だ・い・ま!って言ってるだろー」
「……はっ!?ヨシュアにバックを取られただと!?」
慌てて上半身だけこちらに向けて、ファイティングポーズを取るオヤジ。
「ハンター一筋10年くらい、賞金額ランキングにも載った俺が息子にバックを許すなんて!」
「いいからチンコしまえ」
「おうよ。もうちょっと家族とのスキンシップに浸ってたかったが仕方が無い」
でろんとタチアナから引き抜かれたチンコを紙おむつの前あてで一拭いしてズボンに収め、ようやくオヤジが人前に出せる格好になった。
「あー気持ち良かった!」
「凄いな、昼間から赤ちゃんにチンコ突っ込んでたのに後ろめたさがぜんぜん感じられないぜ」
「だーかーらー、スキンシップなんだぜ。どうしてもって言うならヨシュアにもやってやろうか」
「言ってない言ってない。それより、もうすぐ夕飯の時間だけど作ろうか?」
この家の家事全般、もちろん料理も俺の仕事だ。
学校のコースは家政科を取らされてて、もう5年も料理を習い続けてる。
オヤジと、最近家族に加わったタチアナとの三人分の食事の支度はまあ日課だな。
「おおー、我が家のメイドさんは気が利くな」
「ボーイだろ俺は」
「似合うと思うけどなー。まあそれは置いとこう。実は俺の分の夕飯はいらないんだわ」
タチアナの頭をなでながらそんな事を言う。
「仕事?」
「ああ。今夜から出ないといけないからな」
「それでこんな時間からタチアナとエッチしてたのか……」
「二日くらいはかかるかも知れないから、その間タチアナをよろしく」
「わかった。月曜までには帰るくらいか」
そうなると、休みの間はどこかに遊びに行ったりできないな。
鳴俊を呼んだりしてみようかな?
「そんなわけで、まずは食事の支度よりもこっちが先だ」
オヤジの視線の先は、精液まみれのおなかを出した妹だ。
「後片付けね……うん、可愛い妹のためだ」
「いつもどおり、キレイにしてやってくれよー。俺は出かける支度してるわ」
そう言うと、オヤジは自分の部屋に行ってしまった。