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おむつ、おもらしな内容の小説がメインとなります。 それらに抵抗のある方はご遠慮下さい。
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勢いで書き上げた新作を投下してみたりなんかして。
ちょっと前から性転換物書いてみたいなと思ってたところに設定閃いたので勢いで。
タイトルはいいのが思いつかないのでひとまずこれでいこうかと思っています。


「ん…ここ…どこだ?」
目覚めて目に映るのは見知らぬ天井。
聞こえてくるのは規則正しく響く電子音。そして匂う消毒液の匂い。どうやら病院にいるらしい。
「ここは…病院?でもどうして…ぐぅっ」
特に病気もしていないはずなのに何故病院のベッドで寝ているのだろうか。
起き上がろうと体に力を入れると全身に激しい痛みが走り思わずうめき声を上げてしまう。
何か身体の感覚がおかしいような気がする。どこかズレているようなそんな感じ。
「あらあら、目が覚めたのね。でもまだ動いちゃダメよ。今先生呼んでくるわね」
開きっぱなしになっていた入り口から痛みにもがく様子が見えたのか看護師が駆け寄ってきた。
子供に話しかけるような口調で動かないように言うと急いで部屋から出ていってしまった。
「あ、ちょっと…行っちゃった。それにしても声もなんか変な様な…風邪でも引いた?」
先程から感じていた違和感の一つが声。こんなに高い声では無かったような気がする。
それにどうしてか身体が思うように動かない。とゆうよりもほとんど動かすことができない。
「や~っと目が覚めたのねぇ、気分はどうかしら?」
どうすることも出来ずに天井を眺めていると呑気な声と共に聞いたことのある声が聞こえてきた。
なんとか首を動かして声の主を視界に捉えると、まさに知ってる人物だった。
「…なんでお前が白衣着てそんなとこに立ってるんだ?なぁ、みやびぃ?」
「なんでって…そんなのお兄の主治医だからに決まってるじゃない」
目の前の女医は俺の妹で雅。性格に少々難があるが一応医者だ。
雅はペンライトで俺の目を照らし何かを調べているようだった。続いて聴診器も取り出している。
「なぁ、ところで俺はどうして病院のベッドなんかで寝てたんだ?しかもお前のいる病院で」
「ん~?…っと特に異常は無さそうね。あら?何も覚えてないんだ」
聴診器で胸の音を聞いていた雅は俺の問い掛けに意外そうな表情で呟いた。
「まぁ、あの状態じゃぁ覚えてなくても無理ないかぁ。えっとねぇ事故で運ばれて来たんだよ」
「事故?…だめだぁ、何も思い出せん」
「んっとねぇ…確か信号待ちしてたところに大型トラックが突っ込んで来た…みたいよ?」
事故にあったと言われ何があったか思い出そうとする俺をよそに雅は傍らの椅子に座る。
そして何やらメモを見ながら事故の簡単な状況を説明してくれた。
「はぁ…そんで運ばれて来たってわけか。まぁ生きてるみたいだからいいんだけど…」
「そ、そうだよねぇ…」
自分の置かれた状況を確認し、呟いた言葉に歯切れ悪く頷く雅。
雅の様子が気になりつつも目覚めた頃から気になっていたことを訊ねてみる。
「ところでさぁ、なんか起きた時から声が妙に高いんだけど…風邪でも引いてるのか?」
「なんだ、気づいてたんだ。そうねぇ、そろそろ頃合いかしらね」
雅はニヤリと笑うと部屋の隅に置いてあった姿見を重そうに移動させてきた。
「よいっしょっとぉ。これでよく見えるでしょ。どう?」
ベッドのリクライニングを起こし俺が姿見を見やすい様にする雅。なぜか自慢気だ。
「どうって、何が……これは…どうゆうことだ?」
目の前に置かれた姿見には見慣れた俺の姿は無く、代わりに銀髪の女の子が写っていた。
しかも不思議な事に俺が喋ったとおりに女の子も口を動かしている。
「どうもこうも見たまんまよ。その女の子がお兄ってことよ」
「はぁ?なんで俺が女の子になるんだよ。あぁ、もう、何がなんだか…」
姿見を見つめている俺に雅は写っている女の子が俺だと言い出した。
「それはこれから説明してあげるわよ。えっとねぇ…」

「つまりだ、事故って治りそうにない俺の体で研究中の薬の実験して結果こうなったと…」
「そうそう、物分りが良くて助かるわぁ。それで、今後のことなんだけど~」
「や、ちょっと待てって。そもそも色々まずいんじゃないのか?」
雅の説明を受けて大体の流れは分かったが色々納得いかない部分がある。
「結局俺は死んだってことになる訳か?」
「うん。まぁ…相当アレだったからしょうがないよ~」
俺が死んだか確認するとあっさりと肯定する雅。どうもかなり酷い状態だったらしい。
「あっさりと…ってかそもそも人体実験すんなよ…。つか、どんな薬だよ…」
「だいじょぶだいじょぶ、細かい事は気にしちゃダメだよ?」
「いや、全然細かくないからな?死んだのはいいとしてだ、この身体はどうゆう…」
「ん~…お兄の身体を再構成したら性別変わっちゃったってのが分かりやすい…かな?」
今の俺の身体について説明を求めたがどうやら雅自身にも詳しい仕組みはわかってないらしい。
「まったく…まぁ命拾い、とは違うけど生きてるだけマシか…」
「うんうん、生きてるってのは素晴らしいよねぇ」
死ぬよりは生きている方がいいので細かい事は置いておくことにする。
雅は俺の言ったことに頷きながらどうでもいいことを呟いている。
「んで?これからどうすればいいんだ?ってか、名前とかその辺はどうなってるんだ?」
「ん?意外に前向きね。名前はねぇ…はい、これ」
俺の問い掛けにベッドに掛けられていた名札をテーブルの上に置く雅。
「何々、牧野…亜莉子?牧野はともかく、名前はなんて読むんだ、これ?」
「ありす、よ。外見にぴったりで可愛いでしょ」
どうやらこの体はありすと言う名前らしい。確かに日本人離れした外見にはぴったりだが…。
「つまり、これから俺は牧野亜莉子って女の子として生活していくと。そうゆうことだな?」
「そゆこと~。もっと反論があるかと思ってたけど意外に素直に受け入れてくれたわね」
「や、別に素直に受け入れたつもりはないんだけどな。ただ、どうしようもないってだけでな」
俺のそんな言葉に雅は「それもそうね」と軽く笑いながら答えた。
「ところで、身体がうまく動かないのは…っと、なんだ急に眠気が…」
「あぁ、まだ身体が本調子じゃ無いから当分は寝たきりだからね~。そろそろ限界かな?」
自由に動かせない体のことを訊ねようとしたが急に襲ってきた眠気に遮られてしまう。
そんな俺の様子を見て雅は時計を確認しなにやら注射を用意し始める。
「まだしばらくは寝てることが多いからね。起きてられるのもそろそろ限界ね。おやすみ~」
「おやすみって、ちょっと…」
独り言のように呟きながら慣れた手つきで俺の腕に注射をする雅。
すぐに薬が効きだしたのか一気に目蓋が重くなってきた。
俺はそのまま眠りに落ちてしまった。

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おむつ少女の同居人4です。一応今回で一区切りとなります。

「ん…喉渇いた…」
眠っていたボクは激しい喉の渇きを覚えて薄暗い部屋の中で目を覚ました。
時間を確かめようと枕元にあるはずの携帯電話に手を伸ばす。
「う~…2時過ぎかぁ…だいぶ寝てたんだ。飲み物…あ、置いてある」
何か飲み物がないか辺りを見回すと寝る前に飲んだスポーツドリンクが置いてあった。
たぶんユウが用意してくれたんだろう。ボクは熱でダルい体を動かしてボトルを手に取る。
力の入らないボクのために緩めに閉めてあったフタを開けると一気に飲み干してしまった。
「ぷはっ…おいしかったぁ。やっぱり熱のせいかなぁ…そういえばユウは…寝てるよね…」
空になったペットボトルを置きふとユウを探して寝ているであろう時間だったことに気づく。
すぐに眠気が来なくて携帯を弄びながら目の前の壁を眺める。熱はあまり下がっていないみたい。
「なんか眠気飛んじゃったなぁ~ あっ、そういえばおねしょ……大丈夫みたい」
独り言を言いながらふと自分がおねしょをしたのではと思いおむつカバーの脇から指を入れる。
指に触れたおむつは寝ている間に吸った汗で湿ってはいたもののおしっこで濡れてはいなかった。
「は~よかったぁ。さっきのは何かの間違いよね、きっとそうなんだから」
そう呟きながらも思い出すのは今は片付けられているおねしょで汚れたボクの衣類。
大きくため息をしたのと同時に今まで分からなかった尿意が襲ってきた。
「んぅ…急にトイレ行きたく…ユウ、ごめんね… う~ユウ、起きてよぉ」
ボクは突然の尿意に慌ててユウの携帯へ電話をかける。しかし、何度鳴らしても出る気配はない。
そこでボクはユウが寝起きが悪いのを思い出した。
「あぁ、そうだよ…ユウ寝起き悪いんじゃん…夜中に起きるわけないよぉ…どうしよ…」
ボクはユウを起こすことを諦め携帯を閉じる。何か手段はないかと考え辺りを見回す。
周りに何かないかと動いたときにカサッと腰の辺りから普段とは違う音が聞こえた。
「そうだ…ボクおむつしてるんだった。…でもおむつにおしっこなんてしたくないよぉ…」
ボクは自分が着けているおむつの事をすっかり忘れていた。
おむつ、おもらしのための下着。おもらししてもいい下着。
でも用心のために着けているおむつに大学生にもなって用を足すことは出来なかった。
「なんとか…はぁ…トイレにいかないと。う~…体が重い~…きゃぁっ」
ボクは自力でトイレに行くことに決めてベッドを出ようとした。
だけど体に力が入らないため立ち上がることが出来ずにベッドから転げ落ちてしまった。
「いったぁ~…やぁ、まだ出ちゃだめぇ。トイレに行くまではぁ…」
転げ落ちた拍子に思わずおしっこを漏らしそうになったけどなんとか我慢して立ち上がる。
熱でふらつく体にお尻のおむつがさらに重く感じるけどゆっくりとドアへと足を進めていく。
「う~まだ出ちゃだめぇ… うぅ~」
早く歩きたくても熱と大きく膨らんだ慣れないおむつのせいでそれも出来ない。
わたしは転ばないようにゆっくりと、でも確実に足を進める。
「はぁっ…もうちょっとで廊下。その先にトイレが…あぅっ」
ドアノブに手が届く距離になって気が緩んでしまったのか一気に膝から力が抜けてしまう。
とっさに踏ん張ろうとしてもそれも出来ず、勢いよく座り込んでしまった。
「ふぁ…おしっこ出ちゃってる…こんな歳にもなっておもらししちゃってる…」
おむつのおかげで痛くは無かったけどおしっこは一気に出てきてしまった。
ペタリと座っているからおむつの中で広がっていくおしっこの感触がよく分かる。
「やぁ…、おしっこ止まらないよぉ…おむつの中温かくなって…」
寝ている間に大量に溜まっていたらしいおしっこはいつまで経っても出続けている。
股の部分から前後に広がりおむつに吸われていくおしっこ。それでも温もりは残ったまま。
「はふぅ…全部出ちゃったみたい…。おしっこ…は、漏れてないや」
永遠にも思える放尿が終わって残ったのは肌にまとわりつくおむつの感触と温もり。
それらが、熱のせいとはいえおしっこを我慢出来なかったことを現実だと突きつけてくる。
「どうしよ、ボク…起きてる間におむつ汚しちゃった…。うぅ、おむつ気持ち悪いよぉ…」
はっきりとしているのはトイレに辿り着けずにおむつにお漏らしをしてしまったということ。
肌にまとわりつく濡れたおむつの感触を気持ち悪がっていると眼前のドアがゆっくりと開いた。
「りこ?どうしたのこんな夜中に…あれ?リコ?…どこいったのかしら…」
「ユウ、ボクここだよぉ」
先ほど鳴らした携帯電話に気づいてようやく起きてきたユウが部屋の中を見回している。
どうやらベッドで寝ているはずにわたしを探しているらしい。足元にいるのに気づかないみたい。
ボクを見つけられなくてキョロキョロとしているユウにわたしは声をかけた。
「あら、リコ。どうしたのそんなところに座り込んじゃって。携帯鳴らしたりしてどうしたの?」
「あの…えっとね… お…っこ漏らしちゃったの」
「え?ごめんよく聞こえなかったんだけど…。どうしたの?」
「うぅ~だからぁ、おしっこ出ちゃったって言ったの!」
ようやくボクを見つけたユウはどうして床に座り込んでいるのかと聞いてくる。
ボクはおしっこでおむつを汚したことが恥ずかしくて小声でお漏らししたことを伝える。
しかし、あまりに声が小さかったのかユウは聞き取れなかったみたいでもう一度聞き返してくる。
そんなユウにわたしは大きな声でおもらししたことを伝えてしまう。
「あらあら、そうだったのね。トイレ行くまで我慢出来なかったのね、よしよし」
ユウはそう言いながらおもらしした恥ずかしさで顔を手で覆っているボクの頭を撫でる。
「でも…やっぱりおむつしててよかったわねぇ。おねしょじゃ無かったけど役に立ったわね」
「うっ…そ、そうだね…でもでも、トイレには行こうとしたんだからねっ」
ユウのあまり考えてなさそうな一言がボクの心に大きなダメージを与えていく。
もっともわたしがお漏らしをしておむつを汚してしまったのは紛れもない事実なのだけど…。
「さってと、それじゃあ濡れたままのおむつじゃ気持ち悪いだろうし交換しよっか」
「え…えと、自分で…出来る…よ?」
気分が落ち着いた頃を見計らったかのようにユウがそう切り出した。
ボクは自分が汚したおむつをまた見られたく無い一心で出来もしないおむつ交換を出来ると言ってしまった。
「はいはい、おむつの中見られるの恥ずかしいのは分かるけど教えてないのに出来ないでしょ」
そしてあっさり嘘と見破られベッドへと連れて行かれそのまま仰向けに寝かされてしまった。
「ぅ~自分で出来るんだもん…」
「はいはい…そんな風に足を閉じたって無駄だってさっき言わなかったけ?」
仰向けに寝かされてしまえば後はおむつを外されてしまう。
せめてもの抵抗に両膝をくっつけてみたりもするけれどすぐに大きく開かれてしまった。
「さてさて、それじゃ開けるよ?」
「ユウのいぢわる・・・」
おむつカバーを外す準備を整えていちいちわたしに確認してくるユウ。
わたしは涙目で抗議の視線を送るけど気付かれずに大きな音を立ててカバーが開かれていった。
途端に広がるアンモニアの臭いにわたしはさらに顔が赤くなるのを感じた。
「わぁ、いっぱい出ちゃったのね。結構水分摂ってたからしょうがないかなぁ?」
広げたおむつの中を見てそんなことを呟きながら手際よく汚れたおむつを片付けていくユウ。
ボクはと言えば動くことが出来ないので足を開いてじっとしているしかできない。
「あら?今回は大人しいのねぇ。ほら手は上に上げててね」
「あぅ…なんか赤ちゃんみたい…」
両手をお腹の上に置いていたら赤ちゃんがおむつを替えてもらう時の様に頭の上に移動されてしまった。
「ん~?トイレまで行けなくておむつにおもらししちゃう子は赤ちゃんじゃないのかな?」
「だから~…熱のせいでちゃんと歩けなかかっただけ…」
「おねしょもしたよねぇ」
お漏らしは熱のせいだと言おうとするとおねしょの事も言われて言い返せなくなってしまった。
「…ここをこうして~…これで終わりっと。きつくない?」
ボクがショックを受けている間に新しいおむつが充てられてしまっていた。
「あ、うん。だいじょぶ」
「そっか、んじゃ水分摂ってもう一眠りしようね。まだ夜中だよ」
おむつの裾に指を入れて隙間が無いか確かめていたユウがそう言って時間を確認する。
ボクも自分の携帯を開いてみると夜中の3時になろうとしていた。
「でも…飲み物飲んじゃうと…それにさっき飲んだし…」
ボクはベッドの脇に置かれた新しいペットボトルとユウを交互に見つめる。
「汗もかいちゃってるし、みんなおしっこになって出ちゃったから飲まないとダメっ」
「ぅ~分かったよぉ…ぷはっ、おいし…」
おねしょを心配して水分を摂りたく無いと言ったらユウに怒られてしまった。
その剣幕にびっくりして急いでペットボトルに口を付ける。
熱で汗をかいた身体にスポーツドリンクが染みこんでいき気付くとかなりの量を飲んでいた。
「ほらぁ、リコが思ってるよりも喉乾いてたでしょ?おねしょなら別にいいんだからね?」
そう言ってユウは新しいおむつを優しく撫でる。
「うん…でも…」
「今はちゃんと治すことだけでいいんだから。おむつならワタシが替えてあげるしね」
おねしょをしても良いと言う言葉に戸惑うボクをよそに布団をかけるユウ。
まだ何か言おうとするボクを遮るように布団の上から一定のリズムで優しく叩き始めた。
おむつを替えてもらった安心感からか、リズムのせいなのかボクは次第に眠気を感じだしていた。
「う~…おねしょ…しないもん…」
「うんうん。わかってるよ~…おやすみ」
ユウがそう呟いたのを最期にボクの意識は途切れてしまった。

「はぁ~疲れちゃったぁ。まさか起こされるとは思わなかったし」
自分の部屋に戻ったワタシは閉めたドアにもたれかかり溜息と共に呟いた。
リコからの着信で飛び起きて部屋に向かいそのままおむつ替えをしたのだから当然といえば当然だった。
「ふぁ…まだ眠いや。ワタシももう一眠りしないと…っとその前に…」
欠伸をしながらベッドに向かう途中、もはや違和感のなくなった濡れた感触に気付き足を止める。
ワタシは衣装ケースからお尻拭きと新しい紙おむつを取り出すとパジャマのズボンを脱いでいく。
「飛び起きてそのままだったけどおねしょしちゃってたんだよねぇ…うぅ、ぐっしょり」
おねしょを吸収してぼってりと膨らんだ紙おむつを手で押すとじっとりと濡れる感触が伝わってくる。
おむつのサイドを破り重くなったおむつを足から抜きそのままテープで丸めてしまう。
「寝てからそれほど時間経ってないはずなのになぁ…やっぱり酷くなってるのかな?」
最近はおねしょの量も回数も多くて良くなるどころか悪化しているようにも思える。
色々な事を考えながらおしっこで汚れた箇所をお尻拭きでキレイにしていく。
「これでよしっと。…んしょ…はぁ、新しいおむつ気持ちいいなぁ…んんっ」
さっきまでたっぷりと濡れたおむつを着けていたので乾いたおむつがより気持ちよく感じる。
ワタシはおむつの上から割れ目を数回撫でるとズボンを履き直しベッドへと入る。
「リコも明日になれば多少は良くなってるよね。たぶんインフルエンザじゃないし…」
リコの寝顔を思い浮かべながらワタシは目を閉じ眠りについたのだった。

「んぅ、まぶしい…」
カーテンの隙間から差し込む朝日が眩しくてボクは目を覚ました。
無意識に触れた額は昨日よりも熱くないように感じた。
「昨日よりもしんどくない…熱、下がったのかな?」
寝たままの姿勢で両手を上げ、少し動かしてみるけれどそこまでのダルさはないみたい。
ボクはゆっくりと上体を起こして軽く伸びをした。昨日よりは楽に体が動く。
「おむつは…ダメかぁ…。でも、お布団は無事、と」
腰の違和感に気付いて急いでおむつの中に手を入れて確かめるけれどしっかりと濡れていた。
「…まさかこれからずっとおねしょ、なんてこと無いよね…はぁ」
おねしょの原因が熱のせいならと考えながらまだふらつく体を支えてゆっくりと立ち上がる。
よく聞くとキッチンの方から包丁の音が聞こえてくる。ユウが朝ご飯を作ってるんだろう。
ボクはユウにおむつを替えてもらおうとドアへとゆっくりと歩き始める。
「ま、なるようになるよね。それに…おむつも意外と悪く無いかな?なんてね」
ボクはおねしょで大きく膨らんだおむつを撫でるとそう呟いた。
「ユウ~。おむつ替えて~」
そう元気に叫びながらボクはユウの元へと大きく膨らんだお尻を揺らしながら歩いて行くのだった。

身の回りのゴタゴタに追われているうちに5ヶ月も放置かましてました。なんとか生きてます。
今回で同居人シリーズは一応一区切りとなります。
百合っぽい何か的な作品になったのではないかと思ってますが…どうなんですかねぇ?
…自身の続き作品としては久しぶりに書き終えた作品になるんですよねぇ・・・もっと頑張らないとだわぁ
次はまた少し方向性変えたのを予定しています。

拍手[4回]

おむつ少女の同居人3話をお送りします。
百合百合させるのって難しいですねぇ・・・

ワタシを真っ直ぐに見つめるリコの様子を感じながらゆっくりとスカートの裾を持ち上げていく。
「うそ…なんで…ユウもおむつしてるの?」
スカートの裾が腰まで上がり、身に付けているおむつが丸見えになる。
それを見たリコは目を見開き、口に手を当て驚いた表情を隠しきれない様子でそれだけ呟く。
ワタシはリコの言葉には答えず、裾を放すとそのままスカートのホックを外し足元へと落とす。
そうして下半身はおむつのみの格好となったところでリコに声をかけた。
「あのね、ずっと黙ってたけど…リコと暮らし始めた頃からずっとおむつしてたんだよ」
年齢不相応な格好でワタシはそう告白する。しかしリコの反応は鈍く、先ほどと同じ格好のまま。
「大学受験の頃におねしょをするようになっちゃってね?今ではだいぶ良くなったんだけど…」
「え…おねしょ…ユウが?」
おねしょと言う単語に初めてリコが反応を示してくれた。ワタシは頷き話を続ける。
「そう、おねしょ。最近は週に数回だけど、不安だから毎日おむつで寝てるのよ。」
「そう…なんだ…」
ワタシの境遇を知ってリコはどう言っていいか分からないと言った表情を浮かべる。
「…でもっ、それなら今おむつしてるのは…どうしてなの?…まさか昼間も…」
「ううん、昼間は大丈夫よ。今おむつしてるのは…半分はリコのためで後はワタシの意志ね」
どうやら今現在ワタシがおむつをしているのを昼間もおもらしをしているのではと心配するリコ。
ワタシは首を振ってそれを否定すると、リコの隣に座った。
「あのね?リコだけにおむつをするのが可哀想だったから、ワタシも一緒におむつをしたのよ」
「そうだったんだ…でも、ユウの意志でって言ってたよね?それは…」
隣に座ったワタシのおむつに思わず視線を合わせてしまい、慌ててそらすリコ。
ワタシのおむつをまじまじと見てしまった事から話題をそらすようにおむつをしている理由の残りについて尋ねてくる。
「それはね、最初はおねしょの時だけで嫌いだったおむつが段々と好きになって来たのよ」
「おむつが…好きに?」
ワタシが言ったおむつが好きになったと言う言葉が理解出来ないのか首を傾げるリコ。
ま、普通はおむつなんて好きにならないんだろうからあたりまえのことかな。
「そう、おむつにおねしょやおもらししているうちにおむつが好きになっちゃったのよ」
「……」
「それにね?おむつにおもらしするのって気持いいのよ?」
「…きもち…いい?」
おむつにおしっこをおもらしすると気持ちいいとのわたしの言葉に反応するリコ。
「そう、気持いいのよ。おむつがすぐにおしっこを吸収してくれるしね」
「そう…なんだ…」
ワタシの言葉を聞いて無意識なのか自分のおむつの股の部分を撫でるリコ。
ワタシはそれに気付かないふりをして話を続ける。
「それにね?おもらしして濡れちゃったおむつって気持いいのよ?ベチャベチャしないしね」
「そんな…変だよ、おしっこで汚れてるんだよ?…そんなの…」
「そうだね…変だよね。でもね?椅子に座ったりしたら避けられないしね」
ワタシの言葉にリコは何かを言いかけたが何も言わずに俯いてしまう。
「それに、リコの着けているおむつ。ふわふわして気持ちいいでしょ?布おむつっていうのよ」
「布…おむつ? 紙おむつじゃないんだ……きっ、気持ちよいいわけないよっ」
気持ちいいでしょとのワタシからの問いかけをリコは力強く否定してきた。
ワタシはその言葉を聞いておむつの股の上を微かに動いていたリコの手の上に自分の手を重ねた。
「気持よくないんだったら、どうしてリコはおむつの上からお股を撫でてたの?どうして?」
「そっ…そんなこと…してない…」
言葉で取り繕おうにも実際に動かしていた手はワタシに抑えられている。
リコは困り果てた表情で視線を彷徨わせていた。
「まぁリコがおむつ気に入ってくれたのならいいわ。それじゃもう一眠りしましょうね」
「だから、違う…。あの、ユウ?トイレ行けないからおむつ外して欲しいんだけど…」
リコを言葉でいじめるのは楽しいのだけど体を起こしていたせいで熱が上がってきたみたい。
もう一眠りするように告げるとリコはおむつを外して欲しいと頼んできた。
「それはだめよ。さっきリコはおねしょしちゃったでしょ?お布団濡らしたいのかな?」
「うぅ、今度はちゃんと起きれるからぁ…。それにこれじゃ自分でトイレに行けないし…」
「あぁ、ちゃんとわたしを呼んでくれればトイレには連れて行ってあげるわよ。
 おむつはあくまで寝ている時ともしもの時の保険なんだから。おむつしてれば安心でしょ?」
ワタシはあくまでおむつは保険で、トイレに行きたくなったらおむつを外してあげると説得する。
「うぅ~…モコモコして落ち着かない…絶対トイレでするんだからね?絶対だよ?」
「はいはい、わかったから。それじゃあ水分補給してから寝ようね」
「あ、そういえば喉乾いてるかも…いただきます…ぷはっ、ありがと~ユウ」
リコはワタシの差し出したスポーツドリンクのボトルを一気に飲み干し満足そうな表情をする。
おねしょを心配していたから半分くらいでやめると思っていただけに意外なことだった。
「それじゃあ、寝ようね。起きてるから何かあったら携帯でもいいから起こしてね、おやすみ」
「ゴメンね、ユウ。おやすみなさい」
「いいのよ、朝には良くなってるといいわね。それじゃあね」
寝かしつけたリコは自分の携帯電話を枕元に置くとゆっくりと目をつむった。
ワタシはリコの髪を撫で、お休みを言って自分の部屋へと戻ったのだった。

拍手[5回]

おむつ少女の同居人2話をお送りします。


「ただいま…リコ~…うん、ちゃんと寝てるわね」
買い物から帰ったワタシはまずリコの部屋へと向かう。
リコは大人しく自分のベッドで寝ていてくれた。
「飲み物も買ってきたんだけど…起こすのもかわいそうね…まだ苦しそうね。…あら?急にリラックスした表情に…可愛いわねぇ……待って、もしかして…」
ついさっきまで熱にうなされて苦しそうだったリコの表情がみるみるうちに和らいでく。
ワタシは最初はリコの幸せそうな顔に癒されていたのだけれどある事に思い当たり慌ててリコの布団の腰から下の部分をめくった。
「あちゃぁ…やっぱり。……予想はしてたけどおねしょしちゃったかぁ…ってまだ出てるじゃない。タオルタオル…ふぅ、これで布団は無事かしらね」
リコの薄手のパジャマの股の部分の色が目の前でどんどん変わっていくのに気づいたワタシは慌ててリコのお尻の下にバスタオルを敷き込んだ。
「それにしても、やっぱりおねしょしちゃうなんて…ほんとにリコったら可愛いんだから……っと、こんな事考えてる場合じゃなくて着替えさせないと…」
ワタシとしてはトイレでお漏らしをした時からこうなるんじゃないかと思っていたの。でもそれをリコに言っても聞くはず無いから言わなかったの。
「さてと、なるべく起こさないようにしないと…うわ、タオルびっしょりじゃない…あ~ぁ、ズボンも…パンツも全滅ね。…脱がせにくいわね……ふぅ、やっと全部脱がせれたわね。でも…どうしようかしら、またおねしょしちゃいそうだし…。いい機会だからワタシのやつ着けてみようかしら、サイズも…多分大丈夫よね」
寝ているリコを起こさないようにおねしょで汚れたバスタオル、パジャマのズボン、ショーツを脱がせていく。再びおねしょをする可能性を考えてワタシはあるものを取りに自分の部屋へと向かう。
「ん~そうねぇ。やっぱり紙よりも布の方が今回の場合いいわよね。それにリコにも似合いそうだし。
 カバーは…これが似合いそうねぇ。あ、でも…こっちもかわいいかも~…ってそんな場合じゃ無かったわ。両方持っていけばいいわね。後は布おむつを~…これぐらいあれば取りあえずは大丈夫ね」
自分の部屋に戻ったワタシは衣装ケースを開け、中身を取り出す。中に入っているのは無数の紙おむつと布おむつ、それにおむつカバー。
別におむつを集めるのが趣味、と言うわけではなくてワタシ自信このおむつ達に毎晩お世話になっていたりする。…そう、いい年しておねしょするんです。ワタシ。
大学受験の時におねしょをするようになって、それから回数は少なくなったけど未だに週の半分はおねしょをするのでおむつが無いと安心して寝れないの。
「そろそろ戻らないとリコが風邪引いちゃうわね。考えたら下に何も穿かせて無かったし…」
おねしょが始まった頃はおむつなんて大嫌いだったけど、子供用のおむつでかわいいのを見つけ、実際に身に付けているうちにだんだんとおむつが好きになっていったの。
「あ…リコにおむつする前にワタシの分替えないと。…そろそろ冷たいし」
一人呟き、スカートをたくし上げると現れたのはパンツ…では無く子供用の紙おむつ。
おむつが好きになってからお漏らしをするわけじゃ無いのだけれど、昼間もこうしておむつを着けているの。
お外でわざとおむつにおしっこするのって結構気持ちよくって止められないのよね。
「ん~と、どの柄がいいかなぁ。あ、でも…リコだけ布おむつじゃ寂しがるかしら…」
リコに布おむつを着けて、ワタシが紙おむつではリコが寂しがるかもしれない。そう考えたワタシは自分用に布おむつ一式を用意した。
「たぶん、最初は嫌がるだろうけどワタシも一緒なら平気よね?あぁ…やっぱりこの感触…気持ちいいわねぇ…んっ。っと、リコが待ってるんだったわ。急がないと」

柔らかい布おむつの感触にいつもの癖で思わず自分で慰めてしまいそうになるけれど、リコが待っていることを思い出し手早くおむつを着けていく。
「よいしょっ…と、できた~。ん~枚数減らすとやっぱり物足りないわねぇ…。まぁこれでも何回かはお漏らし出来るし問題ないかな」
いつも寝るときに当てるおむつに比べて動きやすいようにかなり枚数を減らしているのでもこもこした感触が物足りない。
姿見を見ながらおむつのはみ出しを整えて、ワタシは準備したおむつ一式を持ってリコの部屋へと向かった。

「ん…ユウ?……いるの?」
人のいる気配で目を覚ましたボクは無意識の内にユウの名前を呼んでいた。
「あら、起きたの?ちゃんといるわよ。ちょっと待ってねぇ」
ボクの呼びかけにすぐに応えてくれたユウ。でもユウがいる場所がちょっと変だ。
どうしてボクの足元、それも股の方から声が聞こえるんだろう?それになんだか下半身がスースーしている。
熱のせいで考えがはっきりとまとまらないけど、ユウがボクの下半身に対して何かをしてる事は分かる。
しかも、ボクの足が開かれて、さらに膝が立てられている事もぼやけた身体の感覚で伝わってくる。
「喉乾いたでしょ?これ終わったら飲み物持ってきてあげるからね…ここをこうして…しっかり留めて、と。リコ、きつくない?」
ユウが喋りながら手を動かすと、ボクの股の部分に柔らかい何か、布…だと思う。それが載せられて、次に腰の両側から同じ感触の物が載せられた。
続いて同じく腰の両側から何かビニールに近い布状の物で固定された。
マジックテープが使われているみたいで何度かユウが調整をするとバリバリという特有の音が聞こえてきた。
「うん…きつくないし、ちょうどいいけど。……これ、ナニ?」
ボクの問いにユウは「もうちょっとだけ待ってね~」とだけ答えてなおも手を動かしているみたい。
何をしているのかを覗こうとするけれど、お腹の上に布団が載せられていて様子を見ることは出来なかった。
そうこうしている間にも何かを留めるような「ポチッ」という音が何度か聞こえたり、ユウが太ももの辺りでゴソゴソと手を動かしてボクとナニかの間に布のような物を押しこんでいく。
そして、作業が終わったのか布団がちゃんと足の上にもかけられボクはようやくユウの顔を見ることが出来た。
「お待たせ、リコ。今飲み物持ってくるね」
「あの、ユウ?…行っちゃった…いったい何を…なんだろ、これ?パンツ…じゃないよね。…なんかカサカサするし、すごく膨らんでる」
作業を終えたユウはボクの頭を撫でるとそのまま飲み物を取りに部屋を出ていってしまった。
ボクはユウが何をしていたのか気になり布団の中の手を腰の辺りへと動かす。
腰から伝わってくるのはふかふかとした柔らかい感触だけどナニかに触れた手にはカサカサとした乾いた感触。
しかし、それはカバーの様な物なのか押さえるとふわりとした感じもする。
「なんか…足の周り、ぴったりくっついてる。なんだろ…この感じ知ってるような…」
さらに手を動かし太ももの周りも探ってみると、太ももの周囲をぴったりと覆うようにゴムで縁どられた部分に触れた。
ボクはこれに近い物を知っているような気がするのだけれど思い出すことが出来ない。
「リコ~、お待たせ。りんごジュースとお茶とどっちがいい?…あれ?だめだよ~いたずらしちゃぁ、せっかく着けてあげたのに……もしかして濡れちゃったの?」
部屋に戻ってきたユウはボクが腰の辺りで手を動かしているのに気づいて少し怒ったけど、急に「濡れたの?」と訳の分からないことを言って布団をめくった。
「ん~どれどれ……なんだ大丈夫じゃない。そっか初めての布おむつが気になったのね。どう?ふかふかで気持いいでしょ」
ユウはナニかに阻まれて閉じれずだらしなく開かれていたボクの足を大きく開くと、身に付けさせたナニかの中に指を入れてきた。
中の状態を確認しているようでユウの指が結構ナカで動いている。それがくすぐったくてボクは思わず身を捩る。
しばらくして確認が終わったらしいユウが首を傾げながら言った言葉に、ボクは自分の耳を疑っってしまった。
「ねぇ、ユウ…今おむつって言ったの?…どうして?どうしてボク、おむつなんてしてるのさ」
「どうしてって…気付いてないみたいだけど。…リコ、さっきおねしょしたんだよ?」
自分がおむつを着けられてる現実を理解出来ずにユウに向けた言葉に、ユウは呆れたようにボクが寝ている間にお漏らしをしたことを告げる。
さらに困ったように視線をある場所に向けた。ボクは無意識の内にその視線を追いかけてそこにある物を見つけてしまった。
「ヤダ…そんな……ボク、ほんとにオネショしたの?」
ユウの視線の先には、ボクがさっきまで着ていたはずのパジャマとパンツ。それらがナニかに濡れた状態で置かれていた。
ボクの言葉にユウは黙って頷くと、ベッドに座り起き上がろうとしていたボクの身体を抱き寄せた。
ボクはただユウの抱きつかれるままになりながらおむつのせいで座りにくいと感じていた。
「あのね、リコ。ほんとはねさっきトイレ間に合わなかったときにおねしょするんじゃないかって思ってたの。
 でも、おむつしようって言っても聞かないだろうから黙ってたの。おむつするのなんて嫌だものね」
ユウは少し抱きしめる力を強くしながらそう言う。ボクは何も言えずにただ小さく頷いた。
「でもね、リコだけじゃ無いって言ったら?」
ユウはそう言いながら抱きついていた身体を離し、ボクを真っ直ぐに見ていた。
ボクはユウが何を言っているのか良く分からず首を傾げる。するとユウは可笑しそうに笑いながらベッドから立ち上がるとスカートの裾を握ったのだった。

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今回の更新も短編をお届けします。
ねこはどうした、という突っ込みは勘弁して下さい。

女の子同士の話を唐突に書いてみたくなったのでやってみました。

本来よりも長くなったので分割しての更新です。・・・まぁいつものことですね^^;


おむつ少女の同居人(ルームメイト)1

「ただいまぁ…ユウ?…まだ帰ってないのかぁ…」
ドアを開け呼びかけるけれど返事が無いし、部屋の明かりも点いてない。
どうやら同居人のユウはまだ戻ってないみたい。
「うぅ~頭痛い……熱もあるみたい」
ボクはふらつく体で靴を脱ぎ部屋の中へと入る。
気付くと手に持っていたカバンが無くなっている。…部屋の中に入ってから落としたみたい。
「あぁ…もうダメ…ここでいいや…ユウ~」
本当は自分のベッドに行きたかったけどリビングのソファに辿り着くので精一杯だった。
ソファに辿り着くとボクはそのままソファに倒れこむ。
朦朧とする意識で携帯電話を取り出しユウに電話をかけるけれど何度コールしても出る気配は無い。
「ユウ…何で出てくれないの…」
ボクは終話ボタンを押すと同時に意識を失ってしまった。

「リコ?帰ってるの?…ねぇ、リコってばぁ」
バイトが終わって自分の携帯電話をチェックしたワタシはびっくりしてしまった。
ルームメイトのリコからの大量のメールと着信履歴があったからだ。
メールの内容からどうやら体調があまり良く無さそうなことが分かる。
電話を何度かかけ直しても一向に出ないリコが心配になって、ワタシは走ってアパートまで帰ってきたところだった。
「リコ?…よかったぁ。帰ってたのね…寝ちゃってるか…やだ、すごい熱」
玄関に脱ぎ散らかされた靴を整え、部屋の入口に落ちていたリコのカバンを拾ってリビングに入る。
するとソファにリコがグッタリと横になっているのが目に入った。
側に近寄ると寝ているにも関わらず息が荒い。ワタシは自然とリコの額に手を伸ばしていた。
「朝は何とも無さそうだったのに…インフルエンザかしら?」
そういえば最近学内でインフルエンザが流行っているとよく耳にする。
とりあえずいつまでもソファで寝かせておく訳にも行かないのでリコを起こすことにする。
「リコ…リコ…こんな所で寝てちゃダメだよ……ほら起きて?」
「んぅ…あ、ユウ…帰ったんだ…」
体を揺すりながら声をかけると目を覚ますリコ。でもその目に力が無くとても辛そうに見える。
「ごめんね、電話出れなくて。バイト忙しくて…ほらお部屋行こう?」
「ん~ん、気にしないで。バイトなの分かってて電話してたんだもん…あれ?力入らないや」
ソファから起き上がろうとするリコだけど熱のせいでか力が入らないみたい。
ワタシはリコの手を掴みゆっくりと立ち上がらせる。
「ほら、これで立てたでしょ?流石に抱っこは無理だけど手握っててあげるからお部屋に行きましょ?ちゃんとベッドで寝ないと」
「うん、ありがと。…あのね、ユウ?先にトイレ行きたいけど、いいかな…」
ワタシの手に支えられ何とか歩き出したリコ。しかしトイレに行きたいと足を止めてしまう。ワタシはリコの言葉に答え、トイレへと向かう。
「ん、着いたよ。待ってるから、慌てなくていいよ」
「うん、ありがと。……んしょ、っと…きゃぁっ」
フラフラと危なげな足取りのリコを連れ何とかトイレに辿り着き、リコをトイレの中へと送り出す。
一息付いているとトイレの中からリコの叫び声が聞こえ、ワタシは慌ててトイレのドアを開ける。
「リコ! どうしたの?」
「ユウ~…そのぅ…」
慌ててトイレに入ってみると便器の前に座り込むリコ。
その周りのマットをよく見ると水分を吸ったように変色していた。
さらによく見るとリコの履いているジーンズも色が濃く変色していた。
「リコ、もしかして……」
「…うん。マットに引っかかって転んじゃって、その拍子に…ゴメン…」
リコはそれだけ言うと下を向いて黙りこんでしまった。
ワタシはそんなリコの姿になんとも言えない感情を覚えたけど、何とか抑えこんでリコの前に座り込んだ。
「リコ…気にしなくてもいいのよ?熱のせいでうまく歩けなかったんだよね。ちゃんとついていてあげなかったワタシのせいだよね。ゴメンね」
「ううん、ユウのせいじゃないよ。…ちゃんと我慢出来なかったボクが悪いの」
「ん~、リコは頑固なんだから…病気の時くらい素直でいいのに…まぁいいわ。そんなだと冷えちゃうし、気持ち悪いでしょ?お部屋で着替えましょ?」
座り込んで動かないリコをなだめてトイレから連れだす。
ジーンズは座りながらお漏らしをしたため、お尻の部分から膝の裏の方まで濡れてしまっていた。そのせいでリコは余計に歩きにくそうに見える。
「ねぇリコ、歩き難そうだし…もう脱いじゃおっか、それ」
「え?でも…恥ずかしいよ」
「また転んじゃうかもだし、冷えちゃうから…ほら、じっとしてて…」
何か言いたげなリコの視線を無視して手早くジーンズを脱がせていく。大量のおしっこを吸ったジーンズはかなりの重さになっていた。
「…かわいいパンツ。…こっちも濡れてるしついでに脱がしちゃうわよ」
ジーンズを脱がせて現れたリコの下着にワタシは思わず目を奪われてしまった。
ボーイッシュな服装が多いリコ。下着もスポーツタイプ等の地味な物が主だったはずなのに…。
今ワタシの目の前にあるのは、淡いピンクのボーダー柄のショーツだった。
「ちょっ、ユウ…」
流石に下着を脱がされるのには抗議の声があったけど壁に手をついて体を支えているリコがショーツを脱がそうとするワタシの動きを止めれるはずもない。
わたしは濡れて肌に張り付いたショーツを難なく脱がせることに成功した。
「ほら、これで気持ち悪くないでしょ。それに、あのままベッドに座ってたら布団までビショビショだったのよ?」
「それは~…そうだけど…何もこんなところで…」
リコはまだ何か言いたそうだったけど、ワタシは構わずに手を取って歩き出す。
濡れた服が無くなり、いくらか歩きやすくなったのかさっきよりは足取りの軽いリコ。
「はい、到着~っと。あ、お尻拭いてあげるね……はい、座ってもいいよ」
「ありがと…はぅ~起きてるのムリかも」
部屋に辿り着き、お尻を拭いてリコをベッドに座らせる。
座ると同時にベッドに倒れ込んだのを見るとここまでの移動がだいぶ辛かったみたい。
ワタシはリコの下着とパジャマを取り出すと手早くリコに着せていく。
「はい、出来たよ。ん~…まだ熱出そうだし大人しく寝てるのよ?…トイレは大丈夫?行きたくなったらすぐに呼んでよね?」
「こんな状態じゃ寝てる意外何も出来ないよ。…トイレは大丈夫、自分で行けるから…」
着替えの終わったリコをベッドに寝かせ額に手を当てる。
歩いたせいなのかリビングの時よりも熱が高くなっているように思える。
「ほんとにぃ?…まぁ子供じゃないものね。それじゃあ買い物行ってくるからちゃんと寝ててよ?」
「うん……いってらっしゃい」
ワタシはリコが大人しく目を閉じるのを確認して部屋を出たのだった。

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