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男子 大学生 侵入者
俺は権藤平助(ごんどう へいすけ)。いたって普通のしがない男子大学生。

最近女好きに目覚め、友人から皮肉を込めたような感じで『紳士』と言われる始末。

だが、俺はわいせつなんてことはする気はない。第一、紳士が犯罪を犯すなんてことはあり得ないからな。

そんな変態な俺だが、最近、俺の家に見知らぬ人間がよく侵入してくるのだ。しかし荒らされたり、何かを盗まれた痕跡は一切ない。

それどころか、毎回侵入されるたびに、なぜかリビングに見知らぬ品物がいくつか置かれている。



言っておくが、俺は合鍵を作ったことはあるが、家族以外の誰かに渡したことは一切ない。それに、自宅の場所を教えたことも一切ない。



その上、変態でしがない俺の住処を知ろうとするヤツなど、いるはずがない。



それなのに、最近頻繁に自宅に侵入されているのだ。外出時はしっかりと鍵をかけてから行くが、鍵が強引にこじ開けられた痕跡すらない。

ひょっとして、これがあの『ピッキング』ってやつなのか!?



下宿生活を初めて早々、いきなり泥棒のカモにされたことに腹が立ったので、両親やマンションの管理人と相談の末、防犯カメラを設置することにした。

いくら悪気が無いとはいえ、住宅に侵入する行為自体、犯罪に当たる行為だ。許すわけにはいかない。

自社が管理している住宅で犯罪行為が公然と行われていることに対する怒りは、管理人も感じていた。

住居侵入が横行するようであれば、他の住人も恐れて他のマンションに引っ越してしまい、不利益を被るからなのだろう。

そのため、管理人は手厚い優遇策を講じ、部屋の外だけでなく、部屋の内部にも設置するよう勧めてくれた。

それだけはない。防犯カメラの購入費、設置費用のすべてを管理人が負担することにしてくれたのだ。



こうして、住居侵入を繰り返すヤカラを捕まえる作戦が、本格的に始動した。
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