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男子 大学生 侵入者
俺の家には、入居して以来未だに使ったことのない部屋がある。ブツはすべてそこに集められている。

俺はブツを発見するたびに警察に通報していたが、別件の窃盗事件の証拠品で倉庫が埋まっており、警察署で預かることはできなかった。

そのため、傷つかないことと、汚れないことを条件に、ここで預かることを特例で認めた。



ヤカラがせっせと俺の家に送り付けてきたブツの数は多い。侵入されるたびにいつも何かがリビングに置いてある。

そして、日によっては2つ以上のブツを送り付けられてくることもある。

そして、どこかから盗んできたブツは、どうでもいいものからガキには見せられないものまで、多種多様だ。



もともとこの部屋は、1人暮らしの俺にとっては必要のない部屋だった。

最初は使用計画が無く、スカスカだったが、奴らからブツを送り付けられるたびに、この部屋だけが妙ににぎやかになっていった。

だが、普段から使う予定の無い部屋ばかりがにぎやかになっていくことに、俺は気味悪く感じた。

誰かをここに泊めたこともないし、ここに呼んだこともない。

それなのに、この部屋だけがやたらにぎやかになっていったのだ。



綺麗に整理された箱の中から、あるDVDを取り出す。送り付けられたブツはほとんどがDVDだ。

それも、映画などの一般的な物ではなく、SMやエッチな行動などが無修正で収録されたものだ。

中でも、ゲイを題材にした一枚のDVDと、それを収めるパッケージの派手なデザインは強い異彩を放っている。

俺はゲイにはそんなに興味は無く、どうしてこんなものを送り付けてきたのかが分からない。

ただ単にエロいものを盗んで送り付ければいいというヤカラの頭が少々幼稚なだけだと思う。



「あいつら・・・、何でもかんでもエロいのを送ればいいと思いやがって!」



俺の苛立ちが最高潮に達した。

警察に捕まえてもらうのが一番だが、それとは別にあいつらをボコボコにしてやりたい気持ちになった。
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