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男子 大学生 侵入者 警察
「え!?意味が分かりません!」



『他に刑罰の対象となり得る行為が無い』という表現に、女性は一瞬戸惑ったようだ。

もしかしたら、犯罪以上に危険なことをしたのかもしれないという懸念が湧く。



「確かにこの子は住居侵入を犯しました。これはしっかりと証拠が残っています。

ですが、この子は他人の家に侵入したのに、何も盗んでいないと供述しているんです。

家の中で行ったのは、自分のおむつを置いて行っただけだと供述しています。

親御さんは何か思い当たる節はありませんか?」



「そうですね・・・。昨日の夜、この子はすごく怯えた様子でした。



『ママ、どうしよう・・・。お兄さんの家に勝手に入っちゃった・・・!

でも、先輩の命令通りにできなかった・・・。明日学校に行ったら、絶対にボコボコにされちゃう・・・!』



って。普段から気弱な子だということは分かっていましたけど、この子の本音を聞いたことは滅多にありませんでした。

なのに、自分から怯えた様子で話してきたものですから、これは一大事と思いました」



女性はこう話した。女性もあまりに突然のできごとだったらしく、終始驚いていたことは俺でも何となく理解できる。
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