男子
大学生
侵入者
警察
「え!?意味が分かりません!」
『他に刑罰の対象となり得る行為が無い』という表現に、女性は一瞬戸惑ったようだ。
もしかしたら、犯罪以上に危険なことをしたのかもしれないという懸念が湧く。
「確かにこの子は住居侵入を犯しました。これはしっかりと証拠が残っています。
ですが、この子は他人の家に侵入したのに、何も盗んでいないと供述しているんです。
家の中で行ったのは、自分のおむつを置いて行っただけだと供述しています。
親御さんは何か思い当たる節はありませんか?」
「そうですね・・・。昨日の夜、この子はすごく怯えた様子でした。
『ママ、どうしよう・・・。お兄さんの家に勝手に入っちゃった・・・!
でも、先輩の命令通りにできなかった・・・。明日学校に行ったら、絶対にボコボコにされちゃう・・・!』
って。普段から気弱な子だということは分かっていましたけど、この子の本音を聞いたことは滅多にありませんでした。
なのに、自分から怯えた様子で話してきたものですから、これは一大事と思いました」
女性はこう話した。女性もあまりに突然のできごとだったらしく、終始驚いていたことは俺でも何となく理解できる。
投票数:17
平均点:4.71
俺の彼女は侵入者 23
|
園長作
|
俺の彼女は侵入者 25
|
新しくコメントをつける
コメント一覧
|