脱衣所までタチアナを連れて来たわけだけど、ここで俺も服を脱ぐ。
いつもタチアナを洗う事になったら、俺もついでに風呂に入っちゃう事にしてる。
どうせ服着て洗っても濡れちゃうから、最初から裸の方がムダがない。
それにしても、ネコミミに生まれて来るとズボンが面倒だ。
背中側にもボタンがついてて、尻尾はミゾに通すだけでいいってのは工夫だと思うけど、背中側のボタンを外すのはちょっと勘がいる。
紙おむつも同じ構造だけども、他人に換えてもらう分にはわからん苦労だな。
……すると、いつもスカート姿でおむつ換えてもらってる鳴俊は、もしかしてこの苦労を知らなかったりするんだろうか。
女装のメリットだったりするのかなー。
「お待たせ、洗ってやるよー」
と、脱衣所の簡易寝台に寝かせていたタチアナを抱き上げる。
今は寝てるから返事は無いな。
まずは風呂マットをシャワーで流してタチアナを寝かせて、体についたローションと精液を洗い流してやる。
温度はぬる目、あまり勢いを強くしないように注意が必要だ。
「にゅぅぅ……」
寝息が思いなしか気持ち良さそうだ。
さて、ここからが本番だ。
当然、エッチの後に一番汚れている場所があるわけで。
爪を立てないように気をつけながら、タチアナのおまたに人差し指を差し込んだ。
「んっ……」
柔らかい赤ちゃんの肉をかきわけて指を進めると、タチアナがぴくりと反応する。
タチアナは気持ちいいんだろうけど、指にまとわりつくヌルヌルがオヤジの精液って事を考えると俺には何一つ得が無いぞ。
指を少し曲げてかき出すと、白くてどろりとした精液が風呂マットに垂れ落ちる。
それを二度、三度と繰り返すたびに声を漏らしていたタチアナは、四度目で「にゃぁぁ……」と声を上げて足を突っ張らせた。
同時にチョロチョロと、さっき出し残ったおしっこが流れ出る。
「うーん、指でも気持ちよくなるんだよな」
視線は俺のちんこに移る。
オヤジに遠く及ばない俺のちんこでも、タチアナが気持ちよくなる指と同じくらいの長さと太さだ。
……試してみるか?
俺は風呂マットに座って、タチアナを正面に抱き上げる姿勢になった。
タチアナを左腕で支えて、右手でつまんだちんこをタチアナのおまたに滑り込ませてみる。
けど、ダメだ。
俺のがやわらかすぎて、どうしてもおまたが閉じる力で押し出される。
特に気持ちよくもならないし。
「……あ、にーちゃ」
タチアナも起きちゃったようだし、諦めるか。
うーん、オトナの世界を知るにはまだ遠いのか。
「おはよー。今からお風呂に浸かってから上がろうか」
「んー」
そうして湯船に二人で入ってから、いつものように10数えてから上がる。
いつもいっしょのタチアナの世話の一つだな。
ちょっとした好奇心だけいつもと違うけど、別に大事だとは思いもしないのだった。
満足そうにキャッキャと笑うタチアナの猫耳を撫でながら風呂を上がった。
まだベビーベッドに広げられた精液まみれの紙おむつを見ると、どうしても意識しちゃう事がある。
そもそも、猫耳も尻尾もついてないヤツの家族が俺の家みたいな感じじゃない事は大いにわかってるつもりだ。
オレにだって人間の友達はいるし、テレビをつければ家族ドラマなんてしょっちゅう放送しているから、「普通の家族」を知る機会はいくらだってある。
普通の家族は、夫婦じゃないとエッチしないらしいし。
オヤジがタチアナにチンコを突っ込んだり、舐めてもらってるってのは、堂々と言いふらせる事じゃないよなー。
家事を全部オレがやってるのも、普通の子供の役目じゃない。
オレは家族の中で、最初から家事の役目になるためにここにいるんだ。
いつの頃だったか。ふとオヤジとオレが写った写真を見た時に、オレが「ネコミミ」であって人間じゃない事を自覚したと思う。
「ネコミミ」は正確には「トランスヒューマン」って名前がついている。
人間の手伝いをするために、遺伝子をいじって体を強くしたり、頭がいいように作られたのがオレたちだ。
工場や研究所で人間より細かい作業をこなしたり、凄い大きさの荷物を運んだりするのが主な仕事らしい。
そういう会社に作られるんじゃなくて、家族の一員になるためのネコミミは、タチアナみたいに可愛く作られたり、赤ちゃんの頃からエッチできる体に調整されたりもする。
もしかしてタチアナの場合は、ずっと小さい体のままでいるような調整も入ってるかもしれないなー。あのオヤジの好みから考えると。
そしてオレはどんな調整がされているのかというと、これがさっぱりわからない。
オヤジはそういう話をしないし、ストレートに聞いても「わかってからのお楽しみだ!」しか言わないのでしかたがない。
オヤジはハンターなんだから、ハンターのアシスタントをするために戦闘力を強化されてたりしたらカッコイイんだけど、自分の体育の成績を見るにそれは期待できそうもない。
オレのクラスにも何人かいるし、そういうネコミミも珍しくないらしいんだけどな。
自分の生まれが普通じゃないとはわかっていても、オレはそうしたオヤジは嫌いじゃない。
毎日楽しくて嫌な事は無いし、タチアナとオヤジといるのは好きなんだろうなー。
そんな事を考えながらパジャマに着替え終わった頃に、オヤジは既に玄関にスタンバイしていたりする。
「じゃあな、芳也!タチアナをよろしくなー」
「おー、稼いできてくれよー」
タチアナを抱きかかえたまま、オレはいつもの挨拶で見送る。
「言われるまでもないぜ!賞金ランクをまた上げてみせるからな!」
これまたいつもの返事をしたオヤジは両手に満杯の装備を抱えて出かけて行った。
これからの休日に何するかを考えながら、タチアナと夕飯にするかなー。