S M L
 

とある若者が集まるショッピング街で、ボクは恋人を待ちあわせしていた。行きかう人々は友人と恋人と、たまに家族と楽しげに会話を交わしながら、各々の買いたい物を探し歩いていた。

「むぅ……いつものお寝坊さんなのかなぁ」

少しだけため息をついて、携帯を眺める。待ち合わせ時間からもう20分も過ぎている。ボクが待っている恋人さんは、朝がすごく弱いのだ。いつも起きてから15分は動くことができないと愚痴っていたのを思い出す。本当に、いい加減だよなぁ……。

 そんなことを考えていると、急に目の前が暗くなる。誰かが立って影ができているみたいだ。顔を上げると、高校生ぐらいの男の子2人組が、声を響かせてボクの前に立っていた。2人はボクの顔をじっと見つめ、にやけた顔を浮かべながらおちゃらけた様子で、

「ねぇ君?1人なの?」

「俺たち今暇なんだよねー。一緒に遊ばない?」

とナンパしてくる。ボクは自分より大きい、その2人の迫力に小動物のように縮こまり、

「えっとボク…」

と声を詰まらせてしまった。すると片方の男の子は興奮した様子で、

「聞いた?この子自分のことボクって行ったぜ!カワイイッ!」

と評し、露骨に舌をなめずり回す音を出す。もう1人の男の子は、

「おいおい。でけぇ声だすなっつの。この子怯えてんぜ」

と相方を茶化しながら、髪をかきあげ、紳士的な態度のようで、全然なっていない感じで、

「まあさ。すぐそこに喫茶店あるし、行かね?」

と誘ってくる。ボクは首を横に振ろうとしたが、その前にボクの左手を強引に掴み、喫茶店の方へ引っ張ろうとした時…、

「おい。お前。オレの連れに何しでかしてんだよ」

待っていた恋人が、颯爽と現れた。ボクを掴んだ男の子は「ハァン?」と息巻き、

「うっせーな!今立て込んでんだよ!」

と威嚇する。目をぎらつかせた獣のような声で、ボクの体はすぐに震え上がってしまった。けど、ボクの恋人は怯みもしないどころか、逆に呆れた口調で、

「ああそうかい。なら…」

その男の子の肩を見るからに強く掴んだ。男の子は予想外の強さに顔を歪ませる。もう1人の子は状況が理解できないのか、棒立ちのままだった。ボクを握っていた手が離れたのを恋人さんは傍目で確認し、そのまま……

後方5mまで投げ飛ばした。

投げ飛ばされた男の子はものの見事に水平移動し、地面を滑り看板に激突した。ガシャーンとものすごい音を立てて、アニメみたいに足を天に向けてから倒れる男の子。痛そうだなぁとボクは他人事のように見ていた。一方、恋人さんは冷たい目で男の子の相方を睨み、

「で、お前はどうされたい?」

と脅す。腰を抜かしたのか一度尻餅をついたが、そのままじりじりと後退し、

「う、うわっ!付き合いきれねーぜ!」

と捨て台詞を残し、起き上った男の子(どうやら怪我はないみたいだ)と共に、2人纏めて喧噪のなかに消えた。恋人さんはその2人が消えるのを見届けると、右の手を垂直に上げ、

「待たせてすまないな……『アレ』の準備に手間取ってしまった」

と謝る。背負われた重そうなリュックを見て、ボクは納得した。首を横に振り、否定の意思を示し、

「大丈夫だよ…じゃあ、行こう?」

と手を差し伸べた。恋人さんは顔を赤くし、躊躇しながらも、その手を握る。ボクは体を寄せ、

「暖かいなぁ。じゃ、お買い物にしゅっぱぁーつっ!」

と元気よく手を挙げた。恋人さんはクスリと微笑み、ボクの頭を撫でると、

「そうだな。今日は色々、買おうな」

と同意した。そして、ボクらはさっきの人たちとは反対方向の喧噪のなかに消えた。

 

 ボクの名前は東風谷 創(はじめ)。今年で高校2年生になる17歳。栗色の毛と癖っ毛がチャームポイント……らしい。瞳の色は翡翠色。なんでも、おじいちゃんがそういう色をしていたとか。身長はクラスで前から2番目。全然伸びなくて最近の悩みの種。……自己紹介だとこんな感じかな。ま、こんな感じの、普段は普通の高校生だけど、休日になるとボクは大きく様変わりする。

 まず言うけど、ボクは男である。勿論、自分が男であるという自覚もある。けど、ボクは女の子の暮らしに憧れ、我慢できなくなり、そして、休日は女装して恋人さんとデートをする様になった。で、この恋人さん。名前は凪原 楓ちゃん。こちらの性別は女。でも男の子みたいで、男装を好む。青味が強い黒髪をざっくばらんと切り、瞳は椿の花に似た色合いのカラーコンタクトをしているから、本当の色は知らない。スレンダーな体形で(そういうと普通は怒るのに、楓ちゃんは平然としてる)、前にスーツ姿で出た時はよく似合ってたなぁ。宝塚の人みたいだった。そんな感じの人。

 つまるところ、ボクらはあべこべカップルなのだ。

 さらにボクらにはもう1つ、共通の趣味が存在する。ちょっと……いや、すごく恥ずかしいことだが、それはボクらが、オムツが、好きなことだ。勿論、下着をごまかせるからという理由もあるにはある。しかし、ボクらはおむつにおもらしするのが好きで好きでしょうがないのだ。

ボクらの秘密とは、どちらも中性的な顔立ちで、傍から見れば美男美女カップル(自分で言うのも恥ずかしいけど、一応お姉ちゃんにはそう言われた)。けどその実態は、すごい変態さんカップルなのでしたー…ということ。うう……恥ずかしい。今日は、この前行ったデートのこと、話すけど……気になる人だけ聞いてくれる?

……すこしばかりぐらい、自慢したいときだって、ボクにもあるもん。

 

ボクらのデートは基本的にウインドウショッピングをメインとする。お互い、自分の本来の性別とは逆のお店に入って、いろんな服を探す。メルヘン調のフリルスカート、スタイリッシュなパンツルック、大人じみたジーパン、カジュアルなジャケット、清楚系ワンピース、ポップ調なTシャツなどなど…。ボクらはその中から気にいった物を選び、買っていく。お金は特に気にしない……というか、ボクも楓ちゃんも、お金にはあまり不自由しない生活をしてる。

楓ちゃんは大会社のご令嬢さん。で、お嬢様気質を強要されて嫌気がさして、今のような服装を好むようになったんだって。対するボクはお父さんが有名なジャーナリストで、あんまり家にいることは少ないし、お母さんは小説家で、家にいても会うことも少ない。まあ、それに不満もないし、何より、ボクの自由を許してくれる。お姉ちゃんはその、ボクを変態的趣味(言ってて恥ずかしくなってきたよぉ…)に導いたその道のプロフェッショナル?の人。どこからともなくお金を手に入れる謎の人。頼りに出来るお姉ちゃん。

「どう…かな…?」

かわいい服をよく選ぶボクに対し、かっこいい服をよく選ぶ楓ちゃん。趣味はあまり噛み合わないのに、なぜだかボクらはすごく仲好し。

「似合ってる…というより、服が創のかわいさに追い付いていない感じ」

「楓ちゃん…その表現は…恥ずかしいよぉ…」

「率直な感想だぜ?かわいいものにはかわいいと言うのが、世界の常識ってもんだ」

得意げに言う楓ちゃんに、なぜだかボクも気分が良くなる。クスリと微笑むと、楓ちゃんも鼻を掻きながら笑い返した。

「よし、次はこれを試着だ」

「うー…あんまり急ぐと目が回っちゃうよぉ…」

次々と服を持ってくる楓ちゃんに、着せ替え人形にされるボク。オムツがばれるのではないかと心配しつつ、寸法合わせをして、オレンジのフリルスカートを購入した。

やがて、両手いっぱいに紙袋を携えた後は、軽く昼食をとり、併設されている大きな児童公園に足を運ぶ。ここからが、ボクらのデートの本領発揮だ。

「ほら、アイスだ」

「ありがと」

近くの売店で買ったジェラードアイスを手渡され、ボクらは公園のベンチに腰掛ける。目の前に噴水があるベンチで、今日のような暑い日にはうってつけの場所だった。広い噴水には小さな子どもたちが濡れることすら厭わず、水遊びに興じていた。周りには、その親が微笑ましそうに彼らを見守っている。

「こんなところで『アレ』するなんて、ボク、ドキドキしちゃう」

楓ちゃんに聞こえるレベルの小声で、言った。顔が少しだけ熱くなった。

「ああオレもだ。……始めるならアイスを食べてからだな」

楓ちゃんは得意の自信を湛えた笑みで言った。少しだけ、顔を赤くしているのが分かり、ボクももっと顔を赤くする。体の熱さと周りの暑さで溶けそうになるジェラードアイスを早口で舐めとる。

「こら、がっつくと汚れるぞ……」

楓ちゃんはボクの口元を見つめながら言った。ボクは恥ずかしくて俯きそうになるが、楓ちゃんはそこでボクの顔を支え、

「やっぱり…アイス、ついてるぞ」

と窘めながら、頬を舐めた。ボクの頭は瞬時に沸騰し、アイスを頬張ったまま固まった。楓ちゃんは「どうした?」と心配の声を上げる。

「…だって………それ…キス…」

ボクの言葉を受け、ようやく合点がいったのか、今度は楓ちゃんが顔を赤くする番だった。

「なっ…ばっ……ごめん」

楓ちゃんは恥ずかしげに唇に人差し指を当て、そして謝る。ボクはようやく落ち着きを取り戻し、告げた。

「ううん、いいよ。……………いつも、してることだし…嬉しかったし…」

最後は聞こえないような小声で付け足した。けど、楓ちゃんには筒抜けで。さらに顔を真っ赤に染め、

「うん。創が嬉しいなら、オレも嬉しいぜ」

と、頭を撫で撫でしながら、言ってくれた。アイスはいつの間にか、溶けてしまっていた。

いろんなものでお腹を満腹にしたところで、ボクらはお互い頷き合い、気持ちを込め、遊びを始める。

 まず、気づかれないように周囲を確認する。周りの大人たちの視線は、子供たちに注がれていた。おむつをつけた女の子が、水を吸ったオムツをお腹からぶら下げ、嬉々として遊んでいる。……どうやら、ボクらのことは眼中にはないようだ。

 次に、お互い、抱き合うようにくっつく。ここで怪しまれることが時たまあるが、まあ、恋人の範疇の行為だし、許されるだろう。

そして……

お互いのおむつの様子が分かるほど、下半身を近づける。

ボクはスカートを愛用しているため、楓ちゃんの膝の上にまたがった。これで、オムツの中は筒抜けだ。対する楓ちゃんも敢えてベルトを緩め、手を入れるスペースを作る。ボクは誰にも見られないように気をつけながら、そこに手を入れ、オムツの中に侵入する。

「んっ…」

楓ちゃんが切な声を上げた。妙なところが純で、下半身が敏感な楓ちゃんは、こんな行為だけで蜜を漏らしていた。

「もう、楓ちゃんの中、どろどろだよ?」

「そんなこと、言うんじゃ…」

そこでボクは、待ちきれなくて、最後の段階を行った。

 唇が、合わさる。

柔らかい感触。アイスの甘みが残っていて、それだけで、心を蕩けさせる。そして、お互い目を閉じ、

しゃあぁぁぁぁぁぁぁ………

おもらしを開始した。ずっと我慢していたせいか、一杯の尿が、勢いよく出て、オムツの中を温かくさせる。それをお互い感じながら、接吻を続けた。最後のおしっこを絞り出し、その後に、唇を離す。唾液が糸を引いて落ちた。

「甘かったよ…楓ちゃん」

「こっちは少しだけすっとしたよ…創」

「聞こえる?こんなに…ドキドキ…してるんだよ?」

ボクは楓ちゃんの手をとり、胸にそっと押し当てる。服越しから感じる、楓ちゃんの手。それだけで、ボクの鼓動は加速した。

「すげぇな。こんなにはっきりとわかるぐらい、ドキドキしてるのか?」

楓ちゃんは感慨深げに、ボクの胸の鼓動を感じていた。今度はボクに、楓ちゃんの胸の鼓動を感じさせる。柔らかい、女性の柔肌を服の上から感じる。羨ましいその感触を何度も確かめつつ、トクントクンと脈打つ彼女の鼓動を体に溶かす。そうすることで、彼女と1つになれる気がした。

うっとりとした眼をお互いに向け、ボクらは一度離れる。そこで1つの視線に気付き、慌ててそちらを見た。そこには水遊びしていた子どもの1人が、不思議そうにボクらを見ていた。慌てるボク。対して楓ちゃんは冷静で、わざわざその子に近づき、

「どうしたの?」

と聞いたのだ。女の子は舌足らずな口調で、

「どうしてあのおねーちゃんおむつしてゆの?」

と聞いた。どうやら接吻という行為ではなく、おむつというものに反応して、こちらを見ていたようだった。楓ちゃんはその女の子の頭を撫でると、

「あのおねーちゃんは、まだおもらし治らないんだ」

と嘘みたいな話を言う。女の子はそれを信じ、

「あたしもまだおむつなのー」

と元気に主張した。それで他の人にも気付かれないかと冷や冷やさせられるが、楓ちゃんはそんなこと気にも留めず、

「しー!あんまり大きな声でいっちゃだめだぜ?」

と口の前に人差し指を置き、注意した。いたずらっぽい笑みを浮かべた楓ちゃんはなんと言うか…すごく魅力的だった。女の子は最初「ほへー」としていたが、楓ちゃんの言葉を何度も繰り返しつぶやいた後、大きく頷いた。楓ちゃんはニコリと微笑み、子供っぽい笑顔で小指を差し出し、

「じゃあ、秘密にするって指切りゲンマンの約束、する?」

と聞く。女の子はそれを受け、

「ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます。ゆびきった!」

とすごく楽しそうに歌った。そのあとお互いに「バイバーイ」と手を振り、別れる。女の子は母親の元に戻ると、もう1度ボクらを見た。楓ちゃんは人差し指を口の前に置き、「しー」と呟いた。女の子も同じように、母親に気付かれないようにしながら「しー」というポーズをとった。女の子とその母親が去った後、ボクは楓ちゃんに対し、

「もう!ばれたら大変なんだよ?」

とぷくぅと頬を膨らませて怒ると、楓ちゃんは「ごめんごめん」と前置きして、

「じゃあ、あっちの奥の方へ、行こうか」

と促す。ボクはまだ怒り気味であったが、楓ちゃんのその態度を崩さない。男の子よりも男らしいその態度に、ボクの顔がほんのり染まる。ボクは正面を見ながら、心の中でふぅと一息をついた。楓ちゃんの強引さを少しばかり憎み、そして、それすらも好きでいる自分を認識して、心がふわふわになる。やっぱり、好きだな。楓ちゃんのこと。

 

 ボクらがやってきたのは、児童公園の中でも最も人気が少なそうな、木々が生い茂るエリアだった。そこで歩道から逸れ、茂みの中に腰を落ち着かせる。ちょうど木々によって遮られたこの場所は、ボクらのデートのときには必ず寄り道するところだ。

「じゃあ先にボクから…」

ボクの言葉に合わせ、楓ちゃんはリュックの中からおむつ替え用のマットを取り出し、草の上に敷いた。僕はスカートをはずし、その上に横になる。可愛らしい花柄のオムツカバー。桔梗が、桜が、梅が、バラが色々と刺しゅうされたそれは、ボクのお手製だ。

「開くぜ?」

「う、うん」

ビリリというマジックテープの音。楓ちゃんは慣れた手つきでオムツカバーの前あてをはずす。

 おしっこで汚れたおむつを外すと、ぴょこんと、ボクのおちんちんが聳え立った。見られているという行為に興奮してしまい、顔がものすごく熱い。

「もう、元気だな。創の『ソレ』は」

楓ちゃんは徐におちんちんを掴み、扱き始める。

「ふわっ」

妙な浮遊感が、体を包んだ。ものすごく恥ずかしい。止めようと手を動かすが、すぐに約束を思い出し、止める。ボクはその行為に無抵抗だった。ただ、恥ずかしすぎるからか、無意識に手で顔の下半分を覆ってしまう。リズムを変えつつ、楓ちゃんはボクのおちんちんを弄んだ。そして、ボクはと言うと為すがままに、絶頂へと導かれるだけだ。

「ふ、ふにゃぁっ!」

精液が天向けて放たれた。それは放物線を描き、僕の衣服に少しばかり付着した。そのほかはマットや地面に飛び、辺りを白に染めた。

「今日も量が多いな。どれだけ貯めてたんだい?」

楓ちゃんが腕に付着した精液を舐めとりながら呟く。ボクは頭が飛びそうで、その質問には答えられない。「ほんのり塩味だね…創のは」という言葉が、耳に響いた。

「ハァ…ハァ…ハァ…」

荒い息。誰かに気づかれるんじゃないかというスリル。それがボクらの興奮を助長させた。タオルでおちんちんやその周りを拭き、かぶれないようにベビーパウダーを塗して、新しいおむつをつける。おしっこの量が多いから、オムツの枚数も多くなる。自然と、もことしたお尻になってしまい、恥ずかしさがさらに込み上げてくる。

「終わったぞ」

マジックテープを止め、楓ちゃんの宣言に合わせ、ボクは立ちあがる。おむつのずれがないかチェックしたら、今度は楓ちゃんのおむつを交換する番だ。

「じゃ、どうぞ。楓ちゃん」

「お、おう」

楓ちゃんは耳まで赤くし、ジーパンを脱いでマットの上に横になる。ボクらの約束とは、「オムツ替え中は赤ちゃんと一緒。だから交換する人に全てを委ねる」というもの。ボクは1個づつホックを、音を立てるようにはずす。

「は、早くしろよっ!」

「ほらボク、慣れてないから」

いつもの嘘。こうやって焦らすことで、楓ちゃんは昂っていく。前あてをはずし、オムツを見る。お股やお尻にあるオムツは黄色く染まっていた。出したてであるせいか、ほんのりと湯気を出し、さらにつんとしたアンモニアの匂いが立ち込めた。

「一杯出してるねー」

「うっ、うっさいな!」

オムツの下の秘所は、ここまでの経緯のせいでおしっこ以外の液体でドロドロになっていた。ボクはあからさまにそれを一掬いし、

「これ、なんだろー?赤ちゃんが出すものかな?」

と弄る。楓ちゃんはいつもの態度とは一転した、焦りの表情で、

「おいばか!そんなもの見せるなよっ!」

と怒鳴る。流石に調子に乗りすぎたかと思い、オムツを換えようとしたところで、

「なぁ」

と楓ちゃんが切り出す。顔を真っ赤にした楓ちゃんは、僕が耳を傾けているのが分かると、すごく聞きづらい小声で、

「………してくれ」

と言った。ボクはそこで何を言わんとしているかは気づいていたが、敢えて聞き返す。

「ゴメン。聞こえなかったよ」

楓ちゃんはさっきよりも大きな声で、

「えっち、してくれ」

と言った。まるで言ってはいけない言葉を言ったかのような、そんな雰囲気を漂わせながら、楓ちゃんはせがんだ。

「もう、我慢できないんだ。オレ…だから…」

「わかった」

ボクは楓ちゃんが仕立てたおむつをすぐさまはずし、さっき出したばかりで萎びているはずのおちんちんをさらけ出す。おちんちんはさっきのやり取りだけで大復活を遂げ、いつでもOKだと言わんばかりに大きくなっていた。

「は、早いな…お前…」

大きく目を見開いて、楓ちゃんはボクの「ソレ」を眺める。ボクはそんな楓ちゃんの余裕を奪うがために、少しだけ荒く、挿入した。

「―――――――――っ!」

声にならない声。いきなりのことでびくつき、おちんちんを排除しようとする楓ちゃんの膣。だがそれはうまい具合に挟まり、強く締め付けてくる感じになる。

「んあ!」

熱い胎内を、慎重に前後に動かす。荒くすると先に楓ちゃんが壊れちゃいそうになるから。

「ふぁっ…もっと…そこ…苛めて」

約束だけ律儀に守り、両手を動かさず懇願する楓ちゃん。いつものかっこよさとは正反対の、エッチな可愛さがあった。

「うん。わかったよ」

ボクは激しくピストンした。喘ぎ声のビートが上がる。ボクは肩で荒い息をしながらも、ロデオの如く楓ちゃんを乗りこなす。液体が空気に混ざる音が聞こえる。ぐじゅぐじゅと音を立てて蜜がこぼれた。

「あ、でるぅ…イッちゃうっ!」

楓ちゃんが叫ぶ。お互いのオルガズムは最高潮に達していた。

「うん。ボクももう、出ちゃうっ!」

そして、同時に、イッた。精液が彼女の体内に噴出し、それでも溢れ、膣口からこぼれた。それは彼女の汚れたおむつの上に落ち、新たな染みを作る。体に襲いかかる脱力感。そして、快感と達成感。すべてを体の中へと染み込ませ、ボクらは息を吐いた。数秒の空白。それぞれの恍惚に入り浸り、幸せな気分へと至る。

「疲れた?大丈夫?」

ボクの言葉に、楓ちゃんはコクリと頷いた。ゆっくりと萎えたおちんちんを抜き取り、汚れを拭き取る。だいぶ気分も落ち着いてきたのか、楓ちゃんはいつもの調子を取り戻し、

「ホント……かわいい外見しちゃって、創は獣だよなぁ」

と言いながら、ボクを小突く。ボクは「そんなんじゃないもん……多分」と言い返すが、その言葉に力はない。楓ちゃんは、突くのをやめ、今度は優しく頭を撫でながら、

「でも、そんなお前が全部、オレは好きなんだぜ」

と言ってくれる。くすぐるような感覚が、胸を温かくさせた。そして、自然とボクらは、口づけを交わした。

その後すぐに楓ちゃんのオムツを替え、ボクもオムツをつけ直し、証拠を完全に隠滅した後、辺りを確かめて公園を出た。体を寄せて、少しだけ歩きづらいけど、最高の、幸せな気分で。

 

 夕日が沈む帰り道。ボクらはショッピング街から駅に向かう道路をゆっくりと歩いていた。風がそよそよと吹く。オムツが時たまちらりと見えてしまうが、周りにはだれもいない。

「今日も楽しかったね」

ボクの言葉に楓ちゃんは、

「……そうだな」

と名残惜しそうに同意した。そこでボクの足が止まる。楓ちゃんは最初不思議そうに見ていたが、やがて合点し、

「おもらし、したのか?」

と小声で聞いた。ボクは言葉で返さず、大きく縦に頷いた。オムツは温もりで包まれ、ボクの心をほんわか蕩けさせてくれる。自然と顔が緩んだ。

「……じゃあさ」

楓ちゃんはボクの幸せそうな顔を見たのか、そんな提案をしてくれた。

「今夜、オレの家、来る?」

ボクはその言葉にパァと心を華やかにして、そして元気な声で、

「うん!絶対に行く!」

と応えた。そんなボクの様子を見て、楓ちゃんは頭を撫でると、

「じゃあそれまで、そのおむつで我慢、できるか?」

と聞く。勿論、ボクの答えは決まっている。

「うん!」

「そうか…創もおしっこおむつ、好きだな」

「楓ちゃんこそ、好きなくせに」

「うっ……それを指摘されるのは、きついぜ」

苦笑いしながら、楓ちゃんはボクを抱き寄せた。女の子のくせに、どうしてボクより力強くて、かっこいいんだろ。

「これなら、風でスカートが翻ることもない」

得意げな口調が、楓ちゃんの真骨頂。だから、それを聞くだけで、ボクの心は彼女で染まる。

「…うん。……ありがと」

ボクもまた、おとなしくその腕の中に抱かれることにした。楓ちゃんは、ボクを抱くのがとてもとても大好きだから。

それがボクらの、いつものデートだ。………うん。恥ずかしいけど、すごい自慢。ボクの大好きな、楓ちゃんのための、自慢。だから、ボクのこと、嫌いなってもいいけど、楓ちゃんは嫌いにならないでね。

 P.S.この夜も昼間の続きをしたのは、内緒だからね。

 

Fin
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