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 「お待たせ、っと」
 お兄さんはお菓子を折りたたみ式のテーブルに置くと、机の椅子にすわった。
 「それでもつまみながら、えーと。
 まあ、何をするか決めてたわけじゃないんだよな」
 そう言ってお兄さんはちょっと考え込んだ。
 「ねえ、お兄さん」
 「ん、何だ?」
 お兄さんの話が終わったみたいだから、僕はあの人形について聞いてみる事にした。
 「あの人形、僕みたいだよね。トランスヒューマン好きなの?」
 それを聞くとお兄さんは、ああ、と何か思い出したみたいな顔をした。
 「そうだな。テレビで見てから、興味があったんだ。人間とは色々違うらしいし」
 「うん、耳とか?」
 「そうだな、色々……何でも言うこと聞くって言ったよな?」
 「うん」
 お兄さんに助けてもらってした約束だもの。
 怒られずにすむなら、その方がいいよね?
 「人間と違うところ、調べてみていいか?」
 「しらべるの?」
 「そう、耳とか尻尾、触らせてくれよ」
 うーん。
 耳とかしっぽを触られるとくすぐったいけど、けっこうみんなに触らせてあげて慣れてるから、いいかな。
 「うん、いいよ」
 僕はベッドから立ち上がると、お兄さんの椅子の前でしゃがんだ。
 「お前、約束守ってくれるんだなー。良い子だな」
 そういいながら、お兄さんは僕の頭をなでる。
 こうされるのはちょっと気持ちよくて、好きだな。
 その後に、耳にあったかい手で触られる感じがした。
 「うわ、やわらかい耳。いい手触りだな」
 やっぱり、ちょっとくすぐったい。
 「次は尻尾を調べていい?」
 「うん」
 僕はしっぽを動かして、お兄さんに差し出した。
 「ああ、そうじゃなくてさ。生えているところを見せろよ」
 「え、おしり!?」
 それは、恥ずかしいなあ。
 「言うこと聞いてくれるんじゃなかったっけ」
 お兄さんと、約束したから見せなきゃいけないんだけど。
 やっぱり、ズボンと……おむつを脱がないとダメなんだよね。
( シュージ / 08/03/12(Wed) 20:52 )
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